Angling Net / North Fields Report



written by kouki yoshida ........ it is inserted with the original.


2002年7月18日 木曜日 3:24 AM

今度は納得のいくニジマスを釣る

前回の釣行でミノーイングに固執し、見事敗れ去った僕。
(初心者がミョーなこだわり持つのも、一方でどうかとは思うが・・・)
そこで、敬愛するRay Tuneの上原さんに助けを求めたところ、以下のようなアドバイスを頂きました。

『(ミノーを)見せたりしたらあかんのやで。
気付かせることが重要であって見せたらあかん。
わかる?このニュアンス。
うわぁ〜!
と、魚に思わせといて、さっさと逃げる振りをする。
出来るだけ激しく。
チェイスしてきてよう食わん時はほんのわずかな隙を与えてやる。
ここでも見せたら終わりや。
これがトゥイッチの本質やと思とるんやけど、ちがうかもしれん。
またがんばりなはれ。』


う〜ん、なんかイメージ沸いてきた!
って、分かった気にはすぐなれるけど・・・・・・。

さて、今回も引き続き、お相手はニジマス。
魚影の濃かった前回の川のおかげで、なんとなく、川の中でニジマスが好む場所が分かってきました。
しかしなんです
魚の居場所が分かってきて急速に、渓流釣りが楽しくなってきました。
もう何回も目を通した雑誌の、写真のところだけを見て
「あー、俺だったらあそこに投げてこう引いてくるな。」
なんて、新鮮な妄想に浸ってます。

オカさんとこが、「River」のコンテンツ設けるのも分かるな〜。

今回の目的地は、いかにも北海道らしいヘンテコな名前で、道央は十勝方面にありまして、ダム湖での釣りと、流れ込む二本の川を釣り上がる渓流釣りとが同時に楽しめるフィールドです。
しかし、如何せんダムへの侵入が困難でして、こんな方法をとらなきゃなりません。

分かりにくいかもですが、ちょっとした崖くだり。木にロープをくくり付け、それを当てにして降りるんです。

最初しばらくダムを攻めた後(先輩が一匹釣った)、様子見がてら、小さいほうの支流に入りました。

「ここはオショロコマが釣れるからよ〜。」

という先輩の言葉どおり、いい感じの淵では必ずと言っていいほど反応がありました。
『イトウと肩を並べるアホな魚』の肩書きに違うことなく、あまりにも無邪気にアタックしてきます。
一つのミノーに数匹が戯れてたり
背中を水面から出して、足もとまで追ってきたり・・・
アベレージは20cmくらい。オショロにしては良い型です。

ただ、僕が一番驚いたのはそのアホさではなくて、魚体の美しさなんです。 むっちゃ綺麗ですよ!
鮮やかな朱点がたまらないな〜。
今回は画像なしですが、良いのが撮れた時は載せますんで是非見てください。

「ゲーム性が乏しい」と、道内の釣り人からは敬遠されがちなオショロコマですが そんなもん、アプローチ次第でどうにでもなることは、ここやらあそこやらで証明されてますからね〜。
また色々チャレンジしてみます。

さて、ニジマス釣り。
もう一つの支流を上る。
実は、本命はこっち。ダムに近いエリアでは時々反応あるものの、上流に行くに連れ、魚の反応が全く無くなる。

雰囲気はめちゃくちゃいいんだけど・・・・・・。

実は『時々反応ある』と言いつつ、僕のルアーにはなかったんです。
ここまで、ニジマスは丸々ボーズ。
先輩とは、明らかに違いが出てきていました。
トゥイッチした回数なら負けないけど。
実際、本文からは読み取れないところで
ひたすら空振りキャスト&リトリーブを繰り返しているんです。

こうなるといい加減、ニジマス釣りたい欲が勝ってくる。
・・・・・・ブレットン・・・・・・
福光方面から、甘い誘惑が聞こえる。
ああ、あげたこ食いたいな〜。

そんなことを考えつつ(というのは嘘だけど)ダム近くまで川を下って来たとき 一匹のニジマスが、僕のミノーにチェイスしてきました。
しかしながら、食うには至らない。

「もう一度・・・・・・。」

と淡い期待を抱きつつ、隠れ家と思われる対岸のエグレの少し上流に、再度キャストをする。

『うわぁ〜!と、魚に思わせといて、さっさと逃げる振りをする。出来るだけ激しく。』

上原さんの言葉を思い出しつつ,ミノーがポイントに差し掛かったあたりで、軽くトゥイッチ開始。
・・・出てきた!逃走開始!
ひたすら激しくトゥイッチ!
Wスイッシャーに、無理やり首振りさせるがの如く!

やりました!ニジマス、40cm弱!

あ〜くそっ!なんという充実感!

今思えば、反省すべき点はままあれど
その瞬間は何か、かけがえのない物を手にしたような
そんな気分でした。

その日の夕方は、ダムからしばらく走ったところに湧き出る温泉(無料!)の近くにテントを張って
近くを流れる小さな川でオショロコマを釣り
焚き火を炊いて
塩焼きにして食べました。
味は・・・・・・川魚の味です(笑)。おいしい。

「コンビニ弁当で済まして釣り三昧、もいいけど、たまにはこういうキャンプチックなのもいいですよね。」

なんて、湯に浸かって先輩と言葉交わしながら
空いっぱいの星を眺め
今日出会った魚達に思いを寄せる・・・・・・。
そんな素敵な週末でした。
(実際は曇ってた>なんじゃそりゃ)

おしまい