Angling Net / North Fields Report


written by kouki yoshida ........ it is inserted with the original.
2002年 9月 25日 水曜日 2:42 AM
番外編(944 report)

ほんの2週間前
確かに僕は旧吉野川に居たはずなのに
日中でも半袖ではいられない札幌に帰ってきたこともあってか、
遠い昔の出来事のように思えます。
もう何人もの仲間に、あの日の出来事を話して聞かせたけれど
伝わった、という満足感はまだ一度も得られません。
むしろ語るたびに、なにかこう虚しいような思いにとらわれてしまいます。
バス:41cm&30cm
シーバス:81cm
こんな結果、大した意義はないのに。
シーバスは無理だとしても
これぐらいの釣果だったら、近所の野池でも十分可能。
んなことは分かってます。
「あんまり釣れなかったね。」なんてナンセンスだよ。
釣りってそんな薄っぺらいもんじゃないでしょ?
思い出すと、今でも心が躍りだす・・・・・・。
ikasasさんのプラグに
「ガバッ!」とバスが出て、
僕のプラグがikasasさんのロッドに絡みついて、
junky内藤さんがラインを噛み切ってそれを外して、
寄ってきたデカバスは今にもバレそうで、
ikasasさんは「バレてもいい。」と言い、
内藤さんは「絶対取る!」と言い、
苦労の末、ついにランディング成功・・・・・・。
とても印象的だったのは
50.1cmのバスを取り込んだ後の
内藤さんが、釣った本人以上に興奮し、喜んでる姿。
「0.95匹分くらい嬉しい!」って。
その喜びはまた、ikasasさんに還元されたと思う。
ポイント選び、操船のみならず
そういう点においても、内藤さんは最高の船頭です。
寝坊して一時間待たされることくらい、お安い御用ですよ。
944初バス・・・・・・
「うそ〜〜〜!」
魚がヒットして第一声、
思わずこう叫んでしまいました。
実は、それまで僕だけボーズだったんです。
ずっと気合入れて投げてたんですけど、ちょっと息抜きで、
オカさんオリジナルの
オカさん曰く「失敗作」のダーターを投げたところ、
「うそ〜!?」
釣れてしまいました。
「魚釣っといて『うそ!』はないやろ。」
とikasasさんに突っ込まれてしまいましたが、いやはや仰る通りです。
でも、安心した〜。
オカさんどうもありがとう。

釣りをしながら・・・・・・
ホント、よく喋り、よく笑いました。
と言っても、
無口でシャイな僕は(ここ鼻で笑うとこね)、話題を提供されるばかりだったけど。
北海道での僕の釣りは
サークルが、がっつり釣りをする雰囲気であることも手伝って
釣りの最中に世間話、な〜んてほとんどありません(道中はよく話すけど)。
今回はその対極(真面目に釣りはしてます)。
いや〜、
尊敬する面白い友人との会話は、こうも釣りを楽しくするものなのか!
最後にドラマ・・・・・・
かなり暗くなりかけた頃
僕の投げたヴァンガードに「ジュボッ!」っとバイト。
目の前で反転した魚影を見て、一瞬頭が真っ白になりました。
日本記録のバス釣ったと思いましたよ。ハハハ。
なんてったってデカい。
でも、「ここでしっかりしなきゃダメだ!」
と、なんとか冷静さを取り戻そうとファイトしたことを覚えています。
どの時点で、それがシーバスだと分かったんだっけな?
そこは覚えてないな〜。
とにかく興奮して、必死で。
ランディングは、上手いことikasasさんがやってくれました。
「(写真撮るから)もっと上げて。」
って、重たくて持ち上がらないっつ〜の!

このアホな笑い顔!
こんな顔になれたのは、この魚のおかげであると同時に、共に楽しい時間を過ごしたikasasさんと内藤さんのおかげです。
ありがとう!
『最後の一投』を終えてスロープに戻る途中、
「一生忘れないな。」
と内藤さんが言ってくれたのが、なんか嬉しくて嬉しくて・・・・・・。
「ああ、今日は最高に楽しい釣りをしたんだな〜。」
と実感した瞬間でもあります。
今年で、釣りを始めて8年目になるけれど
ここまで楽しいものだとは、正直知らないままでした。
僕がここにたどり着くまでに
たくさんの魚を、中途半端な楽しみの中に埋めてしまったかも知れないのだけど
この経験のおかげで、僕は
もっともっと、釣りに対してワクワクして
もっともっと、一匹の魚との出会いを、大事に出来るようになりました。
楽しかったよ!2002 911 944!

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