Angling Net / North Fields Report


written by kouki yoshida ........ it is inserted with the original.
根魚天国・ダイレクト‥‥‥その2
さ、寒い!
「雪が降っても、風さえ無ければなんとか・・・・・・」
なんて望みも虚しく、ビュンビュン吹いてる。
体が冷たくなっていくのがはっきりと分かる。
「手が動かなくなる前に」
と、大急ぎで支度しました。
(この時の気温はマイナス5度でした。後に分かったことですが。)
「慣れるまでは
3/4オンス以上のプラグを使うことをオススメします。」
と、ダイレクトリールを購入したお店の人からアドバイスを受けていたにもかかわらず
ジグヘッド1/4オンス
強風
夜釣り
これまた見事に逆を行くデビューです。
取り敢えず、堤防際への落としこみから始める。
スプールを押えながら糸を出していくと、すぐに親指が痛くなっていく。
底に落とし、軽くアクションを付け、それであたらなければ回収してまた別の際へ・・・・・・
と繰り返していたところに・・・・・・根掛かり。
あ〜くそ!
左右からパンパンとはたくものの、外れない。
仕方なく強引に糸を引っ張ると
何かを引っ掛けたまま上がってくる。
ゴミか何かだと思っていると
水面まで来たそれが、「ピチャピチャ」と気味悪い音を立ててる!
「うわぁ〜!何だこれ!うわっ!えっ!?何!?
・・・・・・タコだ〜!タコタコタコ!」
「馬鹿っ!大きな声出すな!密漁だぞ!」
と、仲間に怒られちゃいました。
すぐに逃がしたんで、許してください。
サイズはちっこかったです。
証拠が残ると困るので、写真はありません。
(ホントはただ用意してなかっただけ)
しかし、記念すべきファーストフィッシュがタコとは!
やるな〜、このリール。
その後、1人の先輩が10匹近くソイを釣り上げる。
サイズは20cmほど。
僕はと言うと、小さいソイ一匹のみ。
どうやらこのリールは
バックラッシュすると、スプールの隙間にラインが入り込んでしまうというクセがあるようで
かじかんだ手による細かい作業に耐えかねて、ラインを切断する場面もありました。
(水中のラインを手で手繰り寄せる途中に当たって、「うらー!」とあわせたもののフッキングせず。)
2時間経過。
手先が限界になる。
キャスト時、ロッドもろとも飛んでいきそうになる。
近くで釣っていた先輩も
「俺はもう上がる。」
と言って、車に戻っていきました。
僕も、「そろそろ上がろうかな。」と思う。
同時に「ちょっと止めてみようか。」とも思う。
自分の中の二面性に気が付いて、苦笑する。
と、久しぶりのアタリが!
あわせられなかったけれど、もう少し続けることにする。
止めたのは正解だった。
寒いけれど、悪い気分じゃない。
そっと沖へキャストする。
ロッドは止めたまま、リーリングによるストップ&ゴー。
(これは、手がかじかんでロッドアクションが付けにくいのと、糸ふけが出ると、強風であたりが分からなくなるためです。)
しばらくすると「ゴツゴツ」というアタリ。
手は動かない。
ロッドをホールドしたまま腰を捻ることにする。
グ〜!
よっしゃのった〜!
大した引きはなく、すんなりと足元まで寄る。
2メートル弱の高さを、ヨイショと抜き上げようとする。
と、予想以上の重さ!
「グルグルグルグル〜!」と、ダイレクトリールが勢いよく逆転して、魚は再び水面へと。
僕は大笑いしながら、今度はしっかりとリールのグリップをつかんで抜き上げる。
正体は、30cm弱のカジカでした。

重たいだけで引かない。それがカジカ(ということらしいです)
色んな意味で
きっとこいつは忘れられない一匹になると思います。
〜おまけ報告〜
翌日再びチャレンジした根魚釣りは
僕もリールも絶好調!でした。
ソイは25cm止まりだったものの
カジカは30cmクラスを3匹。
しまいにはアブラコ(アイナメ)44cm!

カジカと違ってめっちゃ引きます
何だかんだ言っても、釣れると楽しいことは確か。
彼ら、おいしく頂きました。
ダイレクトも
慣れると3/16オンスのジグヘッドでも飛距離でます。
来年6月以降が楽しみです。
って、やっぱ北海道のシーズンは短いな〜。
ま、だからこそ一投入魂(笑)。

めっちゃ寒い。めっちゃうれしい。

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