Angling Net / North Fields Report



written by kouki yoshida ........ it is inserted with the original.


2003年 2月 25日 火曜日 6:21 AM

悩ましき海アメ

人生初の海アメを釣ったその二日後
僕は再び日本海へと足を運びました。
氷点下の中、計8時間、竿を振り続けましたが
アタリの「ア」の字も
ウミアメの「ウ」の字も何もなし。
言い知れぬ敗北感を感じながら帰ってきました。

僕の一連の海アメレポートを読むと
「海アメというのは何と釣り難い魚か!」
という印象を持ってしまうかもしれませんが
実際には、釣ってる人は釣ってます。
先日、釣り場で話をした人によると
去年、実に62匹の海アメを釣ったと。
正直言って、今の僕には卒業まででも、そんなにたくさん釣り上げる自信なんてありません。
(きっと実力もない)
一体全体、この差はナンでしょう?
いくら何でも、もう少し釣れてくれてもいいじゃないか!

ここでちょっと、今まで書こう書こうと思っていた海アメ釣りの特殊性について話します。

僕らが海アメ釣りをやっている釣り場は
日本海に面した島牧村という
北海道における海アメ釣りのメッカとも言える所です。
週末ともなれば、多くの釣り人が集まり
夜明けから日暮れまで竿を振ります。

手前の釣り人から、20m間隔でズラッと並んでます
(分かりにくくてすんません)

ここで繰り広げられているのが
「ウミアメダービー」を初めとするいくつかの大会です。
ちょっと細かいルールもあるみたいですが
単純に言えばまあ「設定された期間中に一番の大物を釣り上げた人が優勝」というものです。
町ぐるみ(村ぐるみ?)になって検量場所などを設け
大勢の釣り人はこれに参加します。
限られた範囲の釣り場に
限られた熱心な釣り人が集まるわけなんで
人々は次第に顔見知りになり
大物のために情報を交換し合います。
とても内輪な感じのする釣り場だと言えるでしょう。

もうちょっと自由に釣り出来る場所だったらな〜
と思うんです。
自分自身の釣りをするのに、ちょっと雑念が多い。
「周りがそういうパターンで釣ってるから」
と言って、真似して同じ方法でやって魚が釣れても
ドキドキや喜びは減ってしまいます。
というわけで、色々試してはいるものの
あまり(というか全然)結果が出てないのが現状です。
周りに従いながらある程度の経験をつまないと
自分の釣りをするのは難しいのかも知れません。
はぁ〜
ため息でます。

そんな僕ですが
一昨日の朝はちょっと興奮しました。

なぜか釣る気、釣れる気ともマンマンで海岸に立ち
ビューン!とジグミノーを放る。
少し巻いた後、ラインを張りながらフォールさせていく。
ルアーはヒラヒラ揺れながら沈んで行っているはず。
と、
「クー」という重みがロッドに伝わる
「うぉりゃ!」とあわせると、紛れもない魚の感触!

「よっしゃ〜!きた〜!」

寄せて返す波の加減で、あやふやになるラインテンションを必死に保ちながら 一気に魚を寄せてくる。
それほど大きくはないようだ。

ほ、ホッケか〜〜〜い!

北国名物、ホッケ。
海アメ釣りにおける、外道キング。
嗚呼!カンペキだったのにな〜。魚種以外。
そりゃあんた釣れないよりはうれしいけど。
で、このあと
僕のホッケにヒントを得たらしい先輩が
なんと立て続けに2本、海アメを釣る。
釣り終えて僕に一言、

「コウキのおかげだよ!」

はぁ〜。
ため息でます。