Angling Net / North Fields Report



written by kouki yoshida ........ it is inserted with the original.


2003年 3月 7日 金曜日 5:20 AM

根魚天国・癒しの旅

正直言って・・・・・・

「ちょっとうんざりなんだよ。
いくらなんでも冷た過ぎやしないかい?
そりゃ、君が僕にとって乗り越えなければならない対象であることは分かっている。
その先には、大きな喜びがあると同時に
釣り師としての成長もあるだろう。
それは分かっているよ。
でもね、僕は今傷ついているんだ。
激しく傷ついている。
弱虫だと、僕を責めないで欲しい。
時には脇目も振らなきゃ、やっていられないんだよ」

・・・ってなわけで
釣れない海アメ釣りで傷ついた心を癒して貰おうと
漁港de根魚釣り(主にソイですな)に行って来ました。

釣行前の買い物。
チゲ鍋の材料を買い集める。
肉は買わない。
釣った根魚が、その中に入ることになる。
釣れなかったら肉は無し。野菜だけ。
決死の覚悟である。
(そんなもんに入れられた日にゃあ
魚の旨みもあったもんじゃないかも知れませんが・・・)

札幌から2時間かけて
目的地、積丹(シャコタン)半島の漁港へと到着。
予報では気温−5度。
しかし幸いなことに、微風である。
ははは、これならへっちゃらへっちゃら。

まずはミノーから探りを入れる。
・・・・・・
・・・・・・
おとなしくワームにするか・・・。
中層でスイミングさせる。
・・・・・・
・・・・・・
おかしい。あたりがない。
話が違うぞコラ!どんなってんじゃワレ!

これで当たらなかったらどうしよう。
不安になりつつ、今度は底をスローに攻める。
と、
「コツコツ」という懐かしきあたりが。
・・・・・・少し間を置いて合わせると
ノッタ!

引きを味わう余裕などなく
ただがむしゃらにリールを巻き巻きする。
手元まで寄せ、予想以上の重さに戸惑いつつも
「ソイヤッ!」
と一気に抜き上げる。

魚界の井川遥。ソイ27cmなり

この一匹を皮切りに連続ヒットとなる。
2、3、4、・・・・・・5匹!
5匹ですぜ5匹!
複数釣果も恐ろしく久しぶりだって言うのに5匹とは。
(ちなみに平均は20cm)
根魚の存在に改めて感謝しつつ
さらなる釣果を求め、キャストを続ける。

が、しかし・・・・・・。
パッタリと当たりが途絶える。
手を変え品を変え、あっちへこっちへ移動するも
何の反応もない。
「ソイは絶滅したんじゃないか?」
と思うくらいの音沙汰のなさ。
再び傷つき始める。
(僕は傷つきやすくなっている)
「こんなんじゃレポート書けんわ。」
と、ふて腐れる。

あたり途絶えてから実に3時間後。
「ここやってから終わりにしよう。」
と決心してポイントに入る。
ワームを底まで沈め、リールを巻いた後カーブフォール
を繰り返す。
やっとの当たりはカーブフォール中でした。

ちょっと小さい。けど、とても嬉しい

結果的に5時間やってソイ7匹。
決して良い釣果とは言えないけれど
今の僕にはこれで十分です。
楽しい!
こう思えたことが全てなんです。

〜釣行後〜

家に帰って、予定通りにチゲ鍋作りました。
バス釣りから釣りを始めた僕には、キャッチ&リリースというのが当たり前でして
魚をさばいたのも、北海道に来てからのことです。
(危なかっしくて、見てられないかもしれません。
僕自身もビビってます。)
料理法も、ホント適当なもんです。
そんな状態ですけど、今回のチゲ鍋では
胸鰭近くについた身が、よく引き締り噛み応えあって
とても美味しかった。

自分で釣った魚を
自分でさばき、料理する。
そしてそれを「美味しい」と感じる。
そんな単純なことに感動しています。