Angling Net / North Fields Report



written by kouki yoshida ........ it is inserted with the original.


2003年 9月 7日 日曜日 2:16 AM

ブラックバスが釣りたくて 〜 2003・夏 〜

ブラックバスが釣りたくて、僕は徳島へと向かった。
静岡から青春18きっぷを使い
乗換えを6回し、12時間かけて・・・・・・。

とってもブラックバスを釣りたいけれど
ただ単に釣れればよい、というわけではない。
胸躍るフィールド、旧吉野川が目の前に広がっていて
隣には、心から敬愛する友達、内藤けんちゃん。
そして僕らは、トップウォータープラッギングをするんだ。

ヒュ〜ン・・・ポチャン
チャッチャッチャ・・・・・チャチャ

ジュバッ!

「よっしゃ〜!!!!」
「落ち着け。ばらすなよ〜。」

バシャバシャ〜ン!
グングングングン・・・・・・

「やた〜!やった〜!!!」
「わはははは!ほんまよう来たな〜!」

やった〜!

まさに天国。
天国への切符は、片道2500円。安い!
イトウをトップウォーターで釣り始めた頃
「これなら、別にバス釣らないでもいいな」
と、思ったことがあった。
数は多くないものの、そこに居さえすれば
高確率でトップに反応してくれる。
バイトは激しいし、魚も大きい。
イトウという魚自体も、魅力的である。

けれど、そうやってイトウをトップで狙う内に。

そして、内藤さんと一緒に釣りをして
その巧みで多彩なアクションを目の当たりにし
自分もそれに習い、バスのバイトを得る内に
今まで注目できなかった面白さを、バス釣りに対して見出したような気がした。

ピンと張り詰めた空気の中で向かい合う
二人の剣士の駆け引きのような
そんな、間合いの取り合いのような要素の存在を、強く意識するようになった。

イトウ釣りに関して、その要素は薄いように思える。
もちろん、イトウ釣りはイトウ釣りで面白いし
イトウ釣りなりの面白さが、そこにはある。
ただ、僕が今言いたいこと・・・・・・「ブラックバスのトップウォータープラッギ ングは、素晴らしく面白い!」

「唐辛子たべてる。」by 内藤そら

この日の旧吉野川は
僕たちに様々なバイトシーンをもたらしてくれた。

着水後のワンアクションに激しくバイトし
強い引きの末、藻に化けたバス。

背中を出してアタックしてきた、人生初ライギョ。

ミスキャストでゴミ溜まりの上に着水したVANGUARDを
ゴミごと丸呑みにした45cm。

エトセトラエトセトラ・・・・・・。

釣りをしながら途切れなく会話は続いた。
残念ながら、覚えているのはその一部だけ。けれど、
あの日の情景を思い出せば
僕の心は温かくなる。

この釣りが一年で一回しか出来ないなんて
僕はなんて不幸者なんだろう。
タイムアップ目前、最後に一匹をと気負いながら
心底、そう思った。

ブラックバスが釣りたくて、僕は徳島へと向かった。
もっともっとブラックバスが釣りたくてたまらない自分が
今ここに居る。

今回の釣りで、Top Water Junkyの内藤賢二氏をはじめ
内藤家の皆さんには大変お世話になりました。
感謝しても感謝しきれません。
そして、内藤家の長男
来年小学校に入るそら君に将棋で敗北を喫したことは
悔やんでも悔やみきれません。わはははは

心から「ありがとう!」