Angling Net / North Fields Report



written by kouki yoshida ........ it is inserted with the original.


'04のイトウ釣りを振り返ってみる (3/3)

2、ネズミのトップウォーター

ネズミそっくりのトップウォーターを使う仲間がいます。
浮力体に本物の動物の毛がついていて
「剥製か!」と思うほどの出来ばえです。
そのルアーを、怪しい引き波を立てながら引いてくると
すごい反応があります。
フッキング率も抜群です。

しかしこのルアー、総じて出方がショボイのです。
「トゥポ」と、確実にくわえ込む感じです。
逆に、僕の使うような3/4ozクラスのトップウォーターには
「ドバッ!」と出るのが基本です。
そしてフッキング率はあまりよくありません。
ドライフィッシングの世界でも
魚の警戒心が高いときほど激しく出る
という話を聞いたことがあるので、イトウでも同じかもしれません。

何を優先させるかは、それぞれのスタイルですが・・・・・・。


3、トップに出るイトウ

バイトの瞬間はもちろん目に見えますが
イトウの反応すべてを目撃したことはありません。
隠れ家から一気に襲い掛かるのだと、この釣りを始めたころは思っていましたが
どうやらそれだけじゃないようです。

川の真ん中に立ち込んで、上流へペンシルを投げる。
連続アクションさせていると
ドバッ!
と、激しいイトウのバイトがあった。しかしのらず。
気を取り直してもうワンキャスト。
少しスローに動かしていると、もう一度バイト。
今度はフッキングしたものの、あえなくバラシてしまう・・・。

僕より上流側を攻めようと川を迂回していた仲間が
イトウの反応、その一部始終を見ていました。

彼が言うには、まず一投目
イトウは川底から一気に上昇して、バイトしたそうです。
しかし二投目は
まずふっとルアーの後ろについた後
見定めて見定めて見定めて見定めて・・・・・・
「ドバ!」
という反応をしたのでした。

ほかにも釣りをしていると
しばらくチェイスしてきた後、バイトしたんじゃないかな
と感じるシーンに出会うことがあります。
もちろん、一気に突進してくることもあります。
渓流のミノーイングプロセス
そのトップウォーターバージョン
それが今の僕のイメージです。


イトウのトップウォータープラッギングは
だいぶその輪郭を明らかなものにしています。
もっと知りたい
もう少し、不確かなままにしておきたい
気持ちが交錯します。
しかし、どっちにしろそれはまた来年の話。
今は、彼らが厳しい冬をやり過ごし
春の産卵を無事に終えることを願うだけです。

(トップでの自己ベスト。79cm)