Angling Net / North Fields Report


written by kouki yoshida ........ it is inserted with the original.
Our days at the PARADISE 後編 (2/3)
2nd day (2/2)
ジグを結んでロングキャストする。
このポイントも遠浅なのは同じだ。
反応はなく、みんなも連れている様子がない。
今日はもういいかな
そんな気持ちもあったけれど
なんだかこのままでは終わらないような気がして
一人で広い砂浜をどんどん進んでいった。
しばらくすると
遠くでハシモトが魚を釣り上げているのが見えた。
電話して聞くと、なんと54cmとのこと。
いいなぁ〜とキャストを繰り返す。
と、ついにヒット!
でかい!
バンバンバンと、かなり鋭い首の振りを見せる。
これはやばいかも知れない
そう思った次の瞬間にバレた。
焦りながらも、まだ次があるという確信があった。
近場でのヒットだったため
ジグからミノーへとチェンジする。
ポンポンと手返しよくキャストをしていくと
やはりアメマスがアタックした。
40cmちょっとの魚。
この一匹で勢いに乗りそうだ。
と、ここで、タケムラとヨコヤマが歩いて向かってくる。
二人は「もう釣りはいいや。」という雰囲気で
キャッキャおちゃらけながらやってきた。
一応、ぼくもそれに乗りつつ
「いまここで連発してて、実は釣り人モードなんだよね。」
そういって、再びキャストを開始した。
二人が「ホントに〜?」という感じで見ている最中
強烈なあたりがぼくのロッドに伝わった。
波打ち際で、何度も何度も走りを見せ
ようやく上がってきたのは会心の58cm!

よしゃー!
これで二人もやる気になる。
程なくしてタケムラにもヒット。
これもでかい!

グッドコンディションの58.3cm!
さらにヨコヤマにもヒット!
が、バラす!
とても悔しそうにしてる。
ビッグフィッシュの余韻に浸ってタケムラと談笑。
ちらっとヨコヤマのほうを伺うと
真剣そのものといった感じでキャストしてる。
彼は礼文釣行のため
ひとりはるばる函館からやってきているのだ。
これまでの釣りで満足しているとはいえ
それとは別に
いまどうしても釣りたいのだと思う。
ぼくらはもう余裕なので、そんな姿を面白がる。
もうひとつバラしを重ねた後
ヨコヤマに待望の結果が出た。
離れた所にいたぼくらも砂浜をダッシュして駆けつけた。

56cm。このえがうぉ!
はじめ遠くにいたノザキも
この騒ぎを聞きつけてキャストしていた。
焦りもあっただろうけど
礼文の神様はちゃんと彼にも微笑んでくれた。

51cm。このえがうぉ!
最後に、ぼくがおまけで54cmを釣り上げて
みんなでサーフをあとにした。
このまま釣り続ければもっと釣れただろうと思う。
けどそれはあまり重要じゃなかった。
みんながみんな、それぞれに満足していた。


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