Angling Net / North Fields Report



written by kouki yoshida ........ it is inserted with the original.


TopWaterJunky at NorthFields (2/7)


イトウ釣りの川。

川はかなり増水し、そして濁っていた。
けれどポイントを選べば釣りが出来るくらいの増え方だった。
イトウの反応を妨げるほどの濁りでもなかった。
「セーフだ!」


イトウ釣りをする直樹さんの姿。

バイト一発目は直樹さんにきた。
しかし!
その瞬間をぼくだけ見逃してしまう・・・・・・。

けど、次のキャスト。
さきほどと同じポイント。
5メートルほど先の対岸際へとモブスが着水する。
分厚いプロペラを回転させ、ブレードを輝かせながら
チャッチャッチャッと首を振る。

「どっ!!」

タイトな激しい音が響き渡る。
水上に飛び出した
ほんのり赤く色づいたイトウの姿が目に入る。
固唾を呑んで見守っていたギャラリーから叫び声があがる。

直樹さんは固まっていた。
ちょっと経って、思い出したようにロッドをあおったけれど
残念ながらフッキングには至らなかった。
あの、バイトの瞬間の、魂ごと抜かれる感じ。
分かります。
いまだにバイト後のあれこれを
まともにこなしたことないもんなぁ・・・・・・。

内藤さんからも、感嘆の声が出る。
「ごっ・・つぅ〜!」

それはとてもいいシーンだった。

内藤さんの後姿。ふたりの格好はほとんど一緒・・・。

トップウォーターバシングのスペシャリスト
その実力は、イトウの川でも光っていた。

例えばルアーアクション。
流域でありながら
ラインスラックを絶妙にコントロールしてプラグを操る。
ヴァンガードが生き生きと動く動く。
旧吉野川で何度も一緒に釣りをしているけれど
さらに流速の早いこの川だからこそ
そのレベルの高さに気が付くことが出来たのだと思う。

これは・・・・・・たぶん直樹さん。

川は堀状になって、足元から深くなっている。
そして岸には力強い藪の林。
釣り上がっていくのにも
落ち着いてキャスト出来る体勢を確保するのにも
少し労力が必要になる。

どういった道順が適切なのか?
通い慣れたぼくたちのちょっとしたアドバンテージ。
先頭に立ってふたりを案内していく。
(途中、いつもと違うコースを選択して大失敗。
もの凄い熊笹林に突っ込んで、ふたりを大いに疲労させた)


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