Angling Net / North Fields Report



written by kouki yoshida ........ it is inserted with the original.


TopWaterJunky at NorthFields (6/7)

数少ない選択肢の中から
だめもとで、とあるエリアに様子を見に行く。

やはり増水して、濁りがあるけれど釣りは出来る。
たぶんこれが最後のポイントになる。

釣りはじめて数分。
下流から内藤さんの声が響いた。
足場の悪い岸際を必死で駆けていく。

ラインの先で暴れるその魚はでかかった。
ポールさんが川に入って、ランディングを試みる。
内藤さんもロッドを持ったままそれに続く。
イトウは岸際まで寄ってきたものの
あたりはきつい堀状になっていて
魚を上げられる適当なスペースがなかった。
「えいや!」
と陸に放り投げればそれは出来たけれどしなかった。
ぼくが無理やりな写真を撮った直後に激しく暴れて
その70cmはありそうなイトウは川へと帰っていった。

聞けば、ダウン(下流に向かって投げる)で釣ったという。
トップウォーターの場合、その動きの不自然さゆえか
ダウンで攻めてバイトが得られるということがほとんどない。
だから最近では
そういう状況で真剣に攻めることをぼくはしなくなっていた。

けどこの時、内藤さんは
ポーズを長めに取る特殊な(ぼくのイトウ釣りにとって)方法で
大物イトウに口を使わせたのだった。
すごい。
すごいぞ!

さあ、直樹さん。

初めて来るエリアで
増水していて
濁りで深さがわかりにくくて
おまけに底は滑りやすい泥で覆われているというのに。
直樹さんはだれの助けも借りず
一人で道を切り開きながら釣りあがって行った。
通い慣れたぼくやポールさんさえも
「ここはどうやって行ったんだろう!?」
と首をひねる箇所がいくつもあった。

一匹の魚を追い求める釣り人の姿はかっこよかった。

一方、最後尾の内藤さんは、ツルっと足元をすくわれて
水浴びをする羽目になった。
イトウ釣りをしていると誰もが体験することです。
ウエルカム!

ここでも何度か、直樹さんのプラグにイトウが反応した。

イルカのジャンプみたいに
派手な跳躍バイトをするイトウもいた。
ロッドに垂れ下がったプラグを水面につけた瞬間
猛烈に喰らいついたイトウもいた。
(このときも直樹さんはびっくり叫び声をあげたと思う)

しかし。しかし・・・・・・。
上手にプラグを咥えてくれるイトウはいなかった。
そして釣りを終える時間がやってきた。

もっと釣りやすい方法はあるけれど
もっとフッキングしやすいトップウォーターもあるけれど
これが
オンスクラスのトップを使ったプラッギンが
ぼくがより面白いと思うイトウ釣りです。
イトウという魚の凄味を、素晴らしさを強く感じられる・・・。

また来年。
ぜひ!!!




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