Angling Net / North Fields Report



written by kouki yoshida ........ it is inserted with the original.


ブラックバスが釣りたくて 2006初夏 (6/6)

文字通り夜明けから日暮れまで
釣りに釣りした日々だった。
夜はテントの中で泥のように眠り
いまいましい目覚ましの音が鳴り響くと
どんなに身体が重く感じられようともおもむろに仕度をはじめ、釣り場へと向かっていった。
二日とちょっとの間、僕らは楽しみの輪っかの中にいた。

帰る日の朝、ぽーるさんが釣り上げたナイスバス。
「大きな入れ物」にて、
やっとのことで釣り上げた最初で最後の一匹だ。
離れて釣りしてた僕の所まで、歓喜の声が響き渡った。
年に2、3度しかバス釣りする機会がなく
釣りあげたバス一匹一匹に名前を付けても憶えていられるぐらいの数しか釣っていない。

そうやって北海道で暮らしていても
この釣りのことによく思いをめぐらしている僕らだ。
ホソミは結局
ここでバスを手にすること叶わなかった。
落胆しつつも晴れやかな顔で
また来たときの構想を考えながらの帰り道だった。

ぼくはこのおかっぱりポイントと相性が良くて
なんとなく感じがつかめた。
ちょっとナーバス
けどトップに出たがりで
なわばり意識が強い。そんなイメージ(なんのこっちゃ)。
狙った葦の遠目にキャストし
アクションさせながら引いてきて
ポイントとしっかり絡めながら首振り&ポーズ。
そうすると、下からふっと上昇してきて
静かにプラグをかっさらい、また元のねぐらへと帰っていく。
みんな似たような反応で、面白かった。
次に訪れるときはどうだろう。

お昼頃まで釣りして
函館に上陸したのは午後9時ころ。
札幌の我が家に着いた頃には日付をゆうに回っていた。

「むちゃくちゃしんどい・・・・・・」
底知れぬ疲労感とともに、思いっきりバス釣りをした時間がまだ胸のどこかで波打っているのが感じられて
それが何にも代えがたい。