Angling Net / Topwater Bass Fishing





大湖の残がいを釣る

西ノ湖から東へ2キロ程離れたところに、川のような(実際に大同川と呼ぶ)湖がある。西ノ湖ほど有名ではない。規模も西ノ湖の半分もない小さなバスポンドである。
地図を広げてみると、大中の湖の周囲(西ノ湖の北側)に広大な農地が広がっている。これは「大中の湖干拓地」という。つまり、以前はここに広大な内湖があった。現在の大中の湖は干拓の際に水路として残されたごく一部分にすぎないのである。

上の写真。私の車が停まってる土手のはるか後方に山が見える。その山のふもとまでがすべて大中の湖だった。つまり、西ノ湖の数倍の広さのシャローフラット‥‥‥。

滋賀県は罪なことやってくれる。もしここを干拓しなかったら、壮大なバスの聖地が出来上がっていたことになる‥‥‥。

干拓を推し進めていた当時は、西ノ湖や大中の湖のような内湖が本湖(琵琶湖)の浄化装置の役割を果たしてることなど研究されていなかった。漁業より農業の方がはるかに優先されてた時代だった。

で、私らは、その大中の湖の残骸でバスを釣っていた。残骸といっても川幅の広いところでは100mほどあった。底はウィードベッド、周囲は葦原に囲まれていて、しかも所々に橋桁や養殖真珠棚があったりして、パラダイスとは言えないまでもストラクチャー満載の湖だった。