Angling Net / Topwater Bass Fishing



 大中の湖へきた理由


大中の湖でバスを釣るようになった訳は西ノ湖に人が増えたから。
ただそれだけの理由だった。

西ノ湖が大勢のバサーで賑わうようになった1987年頃、私は西ノ湖からわずか2kmほど離れた大中の湖で静かな釣りを楽しんでいた。

小さなカヌーにエンジンは積まず、パドルとエレクトリックモーターだけでのんびりとした釣りだった。

不満があるとしたら、西ノ湖のように爆発的に釣れなかったこと。
しかしトップウォータープラッギングでは数やサイズにはこだわる必要はなかった。
アベレージサイズが35cmもあれば、これを不満と言う方が間違っているかもしれない。
しかし楽しいことはそう長続きするものではない。1〜2年のうちに大中の湖にも多くのバサーがやってくるようになった。我々同様、西ノ湖の喧噪から逃れてきた人達だろう。

そうするとみるみる場荒れが始まって、付くべきポイントにバスが付かなくなった。それは当然の成り行きである。

西ノ湖と同じことの繰り返しがここでも始まって、私らは更なる聖地を求めてまたも東奔西走することになる。