Angling Net / Topwater Bass Fishing

水面を炸裂させるために
トップウォータープラッギング最終章へのキーワード(1/2)

気紛れなきゅうよしのバスのために用意した特製弁当箱

なんべんも言うてきたことで今さら繰り返すこともないけれど、バスはサーフェースゲームが一番面白い。

水面下の釣りを楽しみたいならわざわざバスを選ぶこともないと思う。他にも面白い魚はたくさんおる。魚のパワーを云々するのなら、海に行ったら人間をはるかに凌ぐ巨大魚にも巡り会える。

もちろんこれは私見である。当然反論もあろうかと思う。
バスは水面で釣ってこそ面白い‥‥‥あくまでも私見である。

ええバスのおるフィールドで釣りをするんやったら、より激しい「出方」を楽しみたいというのが最近の私の傾向やね。せっかくええバスがおるのに、水中でバイトさせるのは勿体ないやんか。

つまり‥‥‥
炸裂する水柱はより高く
水面を割る音はより大きく

この傾向はここ数年のこと。
それまでは、水面を割りさえしたらなんでもオッケイ。単にトップウォータープラグに出る大きなサイズのバスを求めてた。しかしそれではだんだん満足出来んようになってきた。知恵の悲しみやねこれは。

ええ音で出すためにはええプラグを選ぶこと

いかにして激しく水面を割らせるか‥‥‥

そのための重要なキーワードのひとつが「でかいプラグ」。極めて単純やけど、ごっつ解りやすいやん。

言い古された言葉‥‥‥「でかいプラグにでかいバス」。
でかいバスが、でかい口をいっぱいに広げて、でかいプラグに襲いかかるわけやからね、当然水柱はより高く上がるし、音もよりでかいわけなんよ。

しかし、私はそれだけやないと思う。
たとえ小さなバスでも「でかい音」を立ててビッグプラグに食らいつくのもおるんやね。チビのくせに元気なやつ。私はそういうバスも大事に釣りたいと思う。

まあ、ここへたどり着くまでが大変やった。つまり、多くの楽しみを犠牲にせんならんからね。産みの苦しみをいやというほど味わうことになるよ。さてあなたは、この苦しみに耐えられるやろか?

たとえば釣る楽しみ。
この釣り方やと10匹釣れるところが1匹になったりするんやね。これは釣り人の立場からするとかなり厳しいよ。
なんぼええかっこ言うてみても、他人がポンポン釣り上げるのを横目で見ながら我慢するの辛いはずや。イライラするよ。

「トップはつらいよ」というビデオがあるらしい。私はまだ見たことがないけど、まさにそのタイトル通りやね。

もしこの釣りを満喫してやろうと思うなら、このへんのマイナス面はあっさり諦めることやね。横でワームピッチャーがガンガン釣る。自分は平然と「ははは、よう釣れますなあ」と笑顔で言えるか‥‥‥。

実はハラペコで、早よ一匹釣りたいと思てるわけやから、ごっつぅ我慢がいるよ。いっしょにガツガツ食いたいのをぐっと堪える。変な言い方やけど、武士は食わねど高楊枝で通さなあかんわけ。

つまり、トップウォータープラッギングはなかなか満腹にならへん釣りやということやね。
おなかいっぱい食べるより、最上級のうまい料理をちょっとだけいただく‥‥‥という気持ちで臨まなあかんよ。


美食家、ジャンキー内藤

バスは何を考えてあんなでかいプラグに襲いかかるのか?

食欲ではないことは誰にでもわかるやろ。
あれはまさしく攻撃なんやね。春の産卵期のバスの出方を見たら一目瞭然。外敵駆除なんや。小さいプラグは噛み殺しにくる。そしてでかいプラグは噛みついて追っ払いに来る。
産卵期以外でも、ストラクチャーに着いたバスは自分のエリアを支配するため、たとえ相手が同族のバスであっても攻撃を仕掛ける。この攻撃的な性質を利用したのがトップウォータープラッギングやということをよう認識しておく必要がある。

そうすると、どういうプラグを選択したら効果的かということが見えてくるはずやね。

「‥‥‥バスを怒らせるプラグ」

その通り。