Angling Net / Shogawa Gokayama
越中五箇山庄川のトラウト (5/7)
田向橋上から湯谷方向を臨む。小原ダム第一、第二放水口とも開放状態。この状態になると釣りは限りなく不可能に近い。
翌朝、四時に起きるつもりが目が覚めたらなんと七時!
「あいたたた!」
もうダムは放水してるかも知れへん。だいたい八時には放水が始まるのでもう時間がない。慌てふためきながら飛び起きて猪谷へ。
案の定、ダムからの放水が始まりかけていた。小さな泡が上流から流れてくる(放水が始まった証拠)。ああ大失敗!
と、突然目の前でライズ。ハッチしているコカゲロウを虹鱒が補食中。水が出始めてるのでゆっくり観察してる暇なんかない。
とりあえずフライボックスからメイフライアダルトのハックルフライ(ウレタンウイング)の14番あたりをつまみ出して結ぶ。
ライズを繰り返しているのは一匹か二匹、それも割りとと大きなサイズのニジマス。
「こいつは絶対食うぞ!」
フィーディングレーンを読んで50cm手前にプレゼント‥‥‥
「パックン」
「よーしっ!」
絵に描いたような綺麗なライズでロッドが絞り込まれる。ラインがピーンと張りつめる。ロッドが限界まで曲がる(これをやりたいための3番ロッドやけど)
派手なジャンプこそないものの、十分ファイトしてようやくネットに収まる。メジャーを当てると35cm。
「ええやないの!」
頭と尾鰭が若干丸いので昨年の成魚放流ものと分かる。色もやや白っぽいが、しかし満足。
記念撮影‥‥‥
「あ、カメラ車に忘れてきた」
せっかく持ってきたデジカメ忘れるやなんて。しかし取りに戻ってる時間ない。しかたがない‥‥‥リリースと、川を振り返ると既にかなり増水。今立ち込んでた場所はもう膝上まで水位が上がってる。
急いで次のキャストに入ったが、さっきまで水面に出てた岩は既に水没してる。ライズも終わりポイントは激流へと変わりつつあった。残念だが退散するしかない。
「ああ、もうちょっと釣りたかったなあ‥‥‥」
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