Angling Net / Trout Minnowing
Raytune Field Report
四国の渓で川の宝石を釣る(2/3)
こんなアマゴがごく普通に釣れる
ニッポンの川も捨てたもんやない‥‥‥
ちょっと釣り上がったところで、八寸強の良型が釣れた。いきなりこのサイズはしびれる。それにしてもこのアマゴの美しさはどうだ。まさに川の宝石と呼ぶに相応しい‥‥‥。
その後も順調に竿は曲がった。釣れると現金なもんで、いろんな不安や戸惑いが解きほぐれて、釣りに集中できるようになっていた。
瀬で、ドカンと着水と同時に出た魚(岩の下に入られてしもて魚種の確認できず)。あれは何やったんやろ?
小沢の流れ込みで、まさかとゆうような出方をしたニジマス(四国の渓では珍しい)。いや、まいった。面白すぎる‥‥‥。しかし、R上原は「こんなん普通やで、ええ時はこんなもんやない」と言う。ニッポンの川もまだまだ捨てたもんやない。
Rainbow trout 32.0cm
Raytune Minnow 45mm
思いもよらず良型を含む何匹かが簡単に釣れたことで、肩の荷が下りたように気が晴れた。本当なら、もうここで釣りを止めて、ぼーっと川を眺めててもええわけなんやけどね。しかし、久しぶりの渓流とゆうこともあって、私は休むことなく貪欲に釣り続けた。
相変わらず私に先行させて、自分はほとんどキャストしないR上原に申し訳ない気もしたけど、ここは千載一遇のチャンスとばかり、遠慮無く先にキャストさせてもらう。まるで食べさせてもろてへん子どもみたいにがっついてしもたけど、かんにんしてや。
赤、緑、青紫、黄、黒、白銀‥‥‥まさに川の宝石と呼ぶに相応しい
流れの筋にミノーを「流し込む」テクニックを教わる。フライフィッシングに似てる。しかしナチュラルドリフトではなく、トゥィッチングをやり続けながら流し込む。強い流れの中では、ミノーがどこをどう動いてるのか分からんようになる。
しかし、R上原には、私のミノーがどこにあるのか、そしてそれをチェイスしてるアマゴのサイズまで見えてるらしい。偏光レンズもかけてないのに‥‥‥目が違う。
R上原は、この釣りはアンダーウォーターやけど、限りなくトップウォーターに近い釣りであると言う。その意味が分かってきた。
自分で言うのも何だが、私は飲み込みが早い。人の技を盗んで、自分のテクニックにするのがうまい。こうゆうのを、他人のふんどしで相撲を取ると言う。ちょっとしたきっかけで釣りが飛躍的に進化することがある。
|