Angling Net / North Fields Report



written by kouki yoshida ........ it is inserted with the original.


2002年 10月 18日 金曜日 9:41 PM

三連休、道東へ‥‥‥第一部

嫌な音がして車を脇に止めると
タイヤがパンクしていた。
運の悪いことに、ここは峠である。

運転手である先輩のテンションが
見る見るうちに下がって行くのが分かる。
目的地の道東の川までは、片道約8時間。
まだ2時間も走っていないし
ここから先は、スペアタイヤでの走行になる。

こんな時、免許もない一年坊主は能天気だな〜
ってつくづく思います。
実際僕も、
「これは何かの試練っすよ。
きっと向こうの川で、すごい大物が待ってるんじゃないすか!?」
な〜んて思ってたんです。

結局、一度は札幌への退却を考えた先輩も
前進を希望するわがままな一年二人と
自分も釣りをしたい、という想いで
遥か先の目的地へと再び走り出したのでありました。

走って走って・・・
日の出と共に、到着を遂げました。
車の中から道路脇の牧場を見ると
バックライトを浴びてシルエットになった二頭の馬の姿が
大きな感動と共に、目に飛び込んできたんです。
「楽しい釣行になる。」
そんな予感がしました。

と言いつつ、(いきなりで申し訳ないのだけど)
この川でこてんぱんにやられてしまいました。
4時間ほど粘ってノーバイト。
魚影もなし。

実はこの川、春にもボーズをくらってます。
しかもその時は、13人中、唯一僕だけがボーズで
悔しいを通り越して無気力になったほどです。
そんなんだから、今回は集中してキープキャスティングしたんですけどね。
如何せん時期が早すぎました。
いやまあ、もちろん、技術不足というのもあるんですけど・・・・・・。

手ぶらというのもなんなんで、お土産をひとつ。
この川で釣りをしていて、気づいたことがあります。
道東の湿原河川でアメマス(北海道のイワナ)を狙うときは
ミノーよりスプーンのほうが適した状況がある(多い)、ということです。
川は足元から急に深くなっていて、流れもトルクフル。
そこに倒木なんかが絡んだり、岸際がえぐれたポイントに、魚は居るものと思われます。

そんな状況で、特に対岸の際を攻める場合
目的の水深に達したころ、ミノーはすでにポイントを通過した後。
なんてことになってしまいます。
ごついロッドに太いラインに重たいスプーン
こんなんが必要なのではないでしょうか?
今までミノーに固執してきた僕も
こればっかりは、「変にこだわってもしょうがないな。」
というものを感じました。

んで、
夜は「道の駅」にテント張ってキャンプ。
日本一の蛎を、七輪で焼いて食べました。
さい〜っこう!
程よく酔っ払って(おいおい、君はまだ十・・・・・・)
ではでは寝ますか明日も朝は早い


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