Angling Net / North Fields Report


written by kouki yoshida ........ it is inserted with the original.
2002年 12月 24日 火曜日 3:20 AM
魅惑の海アメ‥‥‥その1
海アメ・・・・・・
春以来、先輩方の口から幾度となく、この言葉を耳にしてきました。
海アメとはいったい何ぞや?
聞けば
海に降りたアメマスを釣ることらしい。
それも、真冬にやるらしい。
引き味が強いらしい。
長くてゴツいロッドの先に、重たいメタルジグ(メタジと呼ばれている)を付けてやるらしい。
1オンスのメタジが風で流されるような、過酷な状況に耐えねばならないことも珍しくないらしい。
がしかし、あまり釣れない釣りらしい。
先輩方も、海アメ釣りはよく分からないらしい。
で、ある先輩は
「寒いし釣れないから好きじゃない。」と言い
またある先輩は
「あの状況の中で釣れるのがたまらん。」と言う。
そんな情報を得て
「いまいちイメージが掴めないっすね。」
という僕の感想に対する答えはいつも決まって
「行けば分かる。」
・・・と言うわけで、海アメに初挑戦してきました。
札幌から日本海を目指し、雪道を走ること三時間半
目的地の海岸へ到着。
よく考えて見ると、僕にとってサーフからの海釣りというのは初めてのことで
漁港から見て受ける印象とは一味もふた味も違った
まさにその広大さを感じる光景に、胸躍ります。
「ここが俺の遊び場なんだ!」
ちなみに、北海道において海アメつりというのは
僕が思っていたよりずっとポピュラーなようで
人気のポイントには20メートルくらいの感覚で、ズラリと釣り人が並んでいます。
よくやるよな〜。
ここに居る奴ら一人残らずアホなのかと思うと
遅れていると思っていた北海道の釣り文化のまた異なる一面を垣間見たようでした。
今回は運良く
気温はプラスで、風は弱く、波も穏やかという
先輩方に言わせれば
「こんなの海アメじゃない」的な天候に恵まれました。

(穏やかな日の海アメ釣り)
ここで、タックル紹介です。
RODは、10ftのMH(ミキスケ&ハニーじゃないよ)。
60gまで投げられる表示になってます。
リールはダイワの2500番。
それにPEの2号を巻いて、ショックリーダーは20ポンド。
先輩のアドバイスでこうしたわけですが
正直言って、よく分かってません。
何せ、今まで7.6ftまでのロッドしか使ったことないし
リーダーなんてものも今回が初めて。
今年に入るまで、ほとんどバス釣りしかやってこなかった冒険心に欠ける自分の姿が露呈されて
ちょっと反省してます。
まず手始めに、1オンスのメタジからキャスト開始。
おぉ!飛ぶ!気持ちがいい!
訳分からんまましゃくったりしてみる。
波の影響で、竿への抵抗が強くなったり軽くなったり。
う〜ん、感じが掴めない・・・・・・。
それでも新鮮な体験に心ウキウキしながら
思わずユニコーン(奥田民生らがやってたバンド)なんぞを口ずさむ。
「♪すばらしい〜日々だ〜・・・・・・」
「ボゴッ!」
油断大敵。波がボディにさく裂。
海アメに奥田民生は向かないということか・・・・・・。
時間が経つに連れ、おぼろげながら自分のやっていることを把握できるようになってきた。
今、メタジがどこで、何をしているのか。
それでも、なかなかヒットのイメージが沸いてこない。
第一、この大海原にアメマスがいるという事実が、どこかミスマッチで胡散臭い(勝手ですが)。
結局、一日目はノーバイトのまま終了。
僕は一匹のアメマスも拝むことは出来ませんでしたが
他のポイントにいた仲間達の何人かは
魚を手にしてご機嫌の様子。
「俺も今日はかなり楽しかったよ。」
と言いつつも、釣りたかったな〜。
一夜明けて・・・・・・
やっと、海アメとご対面にする機会に恵まれました。
と言っても、釣ったのは僕じゃなくて
同じ一年の、今年釣りを始めたばっかりの
ロッドもリールも人からの借りモンのタケムラです。
近くで釣っていて、ヤツの不穏な動きが視界に入ったので「もしや!?」と思いましたが
案の定、ファーストアメマス先取りされちゃいました。
このタケムラ
釣り場について車から出ると「さむい、さむい」
などと言って、さっさと札幌に帰りたいムードをぷんぷん漂わせていたのにも関わらず
いざアメマスを釣ると・・・

(満面の笑み)
いやぁ〜、こんな姿を見ると
他人事ながら、こっちまでうれしくなってきます。
(くそぉ〜、なんで一生懸命キャストしてる俺じゃなく
よりによってタケムラが釣るんだ。世の中間違ってる!)
・・・・・・結局、丸ボーズ
‥‥‥その2へ
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