Angling Net / North Fields Report



written by kouki yoshida ........ it is inserted with the original.


2003年 1月 29日 水曜日 3:51 AM

存在の耐えがたき海アメ‥‥‥その1

今、札幌はすごい雪です。
こんなのは初めて!
視界をさえぎるほどの雪が
音もなく降っています。
街は、無関心に息をひそめているけれど
僕はと言えば、ちょっとどきどきしてしまっています。

大変遅ればせながら
あけましておめでとうございます。
North Fields Reportの吉田公樹です。
今回は、今年の初釣行となった海アメ釣りの様子を、レポートします。

空が、若干の明るみを帯びはじめた頃到着した僕らは
そこにずらっと並ぶ車の列を見るのでした。
海アメ釣りが絶大な人気をほこるのか
一部の釣り人がやたら熱心に通いつめているのか・・・・・・(後者であると予想される)。

早速、僕らもタフにウェーダーを履いて海岸へ立つ。
風も波も、そこそこ。
最初は、仲間3人で固まっているけれど
徐々に思い思いのポイントへ散らばっていく。
ポイントと言っても、僕はナニが何なのかさっぱりなので
人の多い左方向に進みながら釣ることにする。
最初は、正月に本州で調達してきたミノーから。

キャスト&リトリーブ
キャスト&リトリーブ
キャスト&リトリーブ
キャスト&リトリーブ・・・・・・

投げども投げども、魚は釣れない。
周りを見回しても、同じく全然釣れてない。

と、そこでよくよく隣の釣り人を見ると
前回僕に色々教えてくれた釣り人ではないか!
話しかけると、向こうも僕のことを覚えていました。

「釣れました?」
「朝方に小さいの一匹だけだね。」
「ミノーですか?」
「うん、今日はミノーしか持ってきてない。」
「へ〜。実は僕、まだ海アメ釣ってないんですよね。」
「えっ!?まだ釣ってないの!?」

照れ笑いしつつ、また色々と聞く。
どうやら海アメは回遊性が強いみたいで
釣れだすと、その周辺でポンポン釣れるものらしい。
そしてどうやらこの人は、そうやって動き回る魚と出会う確率を高める術を、把握しているみたい。
しばらく話し込んでいると(この人は話が長い)
遠くで釣りをしていたアオタが、こっちに歩いて来た。
嫌な予感がする。

「釣れた?」
「いや、全然ダメ。そっちは?」
「あっちで2匹釣ったよ。」
「マジで!?」

や、やられた。
「人が多いから」と
左側を選んだ僕とは反対方向に進んだアオタ。
小さい頃から、海の餌釣りやシーバスを経験し、海では絶対の自信を持つアオタ。
小場所好みの僕とは正反対のスタイルを持つアオタ。
こっちが釣れないと
事あるごとに嫌味を言ってくるアオタ。
や、やられた。

早速うんちく垂れ始めるアオタ。
聞いていると、やはりさすがだな〜、と思ってしまう。
同じ海を見ているはずなのに
そこから得る情報量が全然違う。
僕が理解しているものなんてごくごくわずかなんだ。

結局この日は、魚を手にすることなく終了。
代わりに、キャスト時にミノーが飛んで行っただけ。
リーダーとの結び目に出来るコブが、キャスト毎にガイドに擦れた結果のようだ。
まったく・・・・・・このド素人が!

雨風防げる場所があるので、そこで夕食を取る。
白菜、シメジなど、手でちぎってキムチ鍋にする。
全くいい加減な料理だけれど、寒さに凍え、疲労した体にとっては、最高のご馳走になる。
ウイスキーを飲んで体を温め、すかさず睡眠。
明日こそ・・・・・・


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