Angling Net / North Fields Report



written by kouki yoshida ........ it is inserted with the original.


僕らのイトウ釣り (2/4)

「今週末はどこ行こうかな・・・・・・。」
あれこれフィールドを思い浮かべるものの
実はもうすでに、その答えは決まっている。
イトウ釣りだ。
長い長いシーズンオフから解き放たれて
僕はもう完全に、イトウモードに入っているんだ。

その週末はまたいつもと違う楽しみがあった。
珍しい、二人だけでの釣行。
三人で行くときは、やっぱり釣り上がりにくいし
四人で行って二手に分かれるのは、とても心細い。

さらにその相手が、これまた一つ上の先輩
通称ポールさん(日本人だけど)。
ポールさんは、昨年辺りからトップウォーターシンドロームという病気を患っていてイトウも、オンスクラスのトップオンリー。
つまり今回は
トップウォータープラッガー二人だけでの釣り。
面白いに決まってる。

普段なら、相手の攻めているポイントを迂回して先回りしつつ、釣り上がったりするけれど
今回ばかりは、お互いのバイトを見逃すまいと
片方が後ろから見守る。

川に入り釣り始めてまもなく。ポールさんのキャスト。
着水したフロントスイッシャーが水に馴染み
ジュワジュワと、四回ほどターンさせたところで・・・・・・

ジュポ!

「うぉ〜!」←僕の声

「お前の声にビビるわっ!」←ポールさん

(出るか出るか・・・・・・)

その後もポールさんにバイトが集まる。
僕のルアーにも反応あり。
なかなかのらないけどイトウの活性はとても高いようだ。

しばらく釣りあがって有望ポイントへ。
僕は一通り攻めたものの反応なし。
少し下流では、ポールさんがまだキャストしていたので
ぼくも何気なく、MOB-Sを投げる。
そして、着水後まもなく。

ガポ!

とっさに反応すると、しっかりとフッキングしてる。
で、デカい!

ガッ、ガッ、ガッ、と激しく体をよじらせるイトウ。
けれど、グラスのロッドがうまく力を殺して
やりとりに不安は感じない。
慎重にファイトし、陸まで持ってくることが出来た。

むしろ大変なのはここからだった。
写真を撮ろうにも、サイズを測ろうにも
激しい力で暴れまわって、全然言うことを聞かない。
ルアーを口にくわえたまま
バンバンバン!と、ポールさんの膝周りをたたく。
なんとか測ったそのサイズは・・・・・・74cm!
で、なんとか撮れた写真がこれ。

憧れのトップで70cmアップ。
素晴らしいイトウだった。
しかし、ちょっと油断してたのが残念。
反省してる。
けどまだまだ。今日は反応がいい。
これだけじゃ終わらない。
もっと、もっと。


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