Angling Net / North Fields Report



written by kouki yoshida ........ it is inserted with the original.


Our days at the PARADISE 前編 (1/4)

ゴールデンウィーク、遠征に出かける。
夜遅くにサッポロを車で出発する。

釣り具はもちろんのこと
寝袋、着替え、食料に調理器具etcを山ほど積みこみ
定員いっぱいに仲間を乗せて
まずは稚内の港に向かって300km走る。
5時間半かけて、何度か休憩を挟みつつ
暴力的に単調なその道のりをグイグイと進む。
そこからフェリーに揺られることさらに2時間。
そうやって着いたのは
目的の地、礼文島。

この島に来るのは今年で3回目になる。
釣る魚は
トラウトであればアメマス。
あとはソイ、ガヤ、カジカ、アブラコなどの根魚。
いずれも北海道の代表的なルアー釣りのターゲットで
その中でもぼくはアメマスを狙う。

島の大きさは南北に23km、東西に8km。
人口は約4000人。
高山植物や、ウニなどの豊かな海の幸を目当てに多くの観光客が訪れるけれど
この時期はまだシーズン前で、人は少ない。
釣り人も、アメマスを釣りにわざわざ礼文島にまで来るなんて人はいないのだろう、
いつも貸切状態だ。
今年は僕ら以外に一人の釣り人も見なかった。

島の北端近くをベースにして
サーフ、漁港、湖、渓流と
豊富なシチューエーションでアメマス釣りが出来る。
それぞれの場所に
それぞれの釣り味と表情を持ったアメマスがいて
気分次第で釣り分ける。
どのポイントも
その気になれば歩いていける範囲に集中していて
「ここら一帯おれらの遊び場」
そんな雰囲気が楽しい。

お隣の島、利尻島の利尻富士。


礼文島のことを人に話すとき
ぼくは、パラダイスという言葉を口にしたくなる。