Angling Net / North Fields Report



written by kouki yoshida ........ it is inserted with the original.


Our days at the PARADISE 前編 (2/4)

1st day (1/3)

島に到着すると、すぐに僕らは北へ向かう。

曲がりくねった海岸線の道を20分ほど走ると
久種(クシュ)湖が姿を現した。
この湖畔にあるキャンプ場のバンガローが
今回の礼文島釣行の拠点になるのだ。

高台から見下ろした湖。


バンガローに荷物を移しかえると
みなすぐにタックルをセットして、湖へと出かけていった。
一見するとどおってことのない湖だけれど
ここで釣れるアメマスは
プリプリとして、素晴らしいコンディションの魚が多い。

ぼくははやる気持ちを抑えて
タケムラと、渓流の様子を見に行く。

案の定、川は例年よりかなり増水していた。
今年は雪が多い上に解けるのも遅く
まだ雪代が収まってないのだ。
ちょっと竿を出すがまったく反応がない。
いつもなら、アメマスが大挙してミノーにチェイスするはずなんだけれど・・・・・・。

こんなんがボコボコのはず・・・だった。


それならばと、今度は湖に向かった。
聞くと、もうすでに何匹か釣れているらしい。

この遠征でぼくは
久種湖をメインに釣りすることを考えていた。
まず、素晴らしいコンディションの大物を釣ること。
そして、こんなんで釣れたら面白いな
というルアーで釣ること。
それが行く前に立てた計画だった。
ボックスの中には、ボリュームたっぷりのミノーに加え
ラッキー13・ベビーヴァンプなどのオールドプラグ。

しかしいざ釣りはじめると困った。
どのルアーもしっくりこない。
あれでもない、これでもないとルアーを変え
気持ちだけが焦り
ようやく落ち着いたのが9cmのミノー。
湖畔に立ってみればなんてことはない
ごく普通に釣りがしたくなったのだった。

結局流れには乗れず
1匹をバラシただけで、サーフへ移動することにする。

気持ちは依然、そわそわ。