written by kouki yoshida ........ it is inserted with the original.
TopWaterJunky at NorthFields (5/7)
２日目。
昨日、内藤さんが釣ったエリアに再び入る。
川が増水しているため、選択肢は限られてしまっている。
ふたりは二回目と言うこともあって
テンポよくポイントを打っていく。
ぼくやポールさんの先導も必要がないくらいだ。
攻め方も、文句のつけようが無い。
学ぶことすらあった。
何度かのバイトはあったものの、フックアップには至らなかった。
川を釣り上がりながらも
いつも旧吉野川でバス釣りをするみたいに
たくさんの話をした。
大自然に笑い声が何度も響き渡った。
誰かにバイトがあったときは、叫び声があがった。
もし、ほかの釣り人がそれを聞いたら
熊に襲われたんじゃないかと思っただろう。
イトウ釣りの川は
ひとつの究極的な北海道の風景と言えるかもしれない場所。
ふたりはこの自然の様子に繰り返し感動していた。
そう、内藤さんも直樹さんも初めての北海道だったのだ。
木の種類や、その豊富さ。
小さな昆虫やカエル。
ピュアな泥。
ひんやりと澄みわたった空気。
ぼくがもう当たり前だと思ってしまっている細かなこと、
そのひとつひとつにいちいち感心してくれるのが嬉しかった。
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